努力と感謝を大切に
数々の事業に挑戦

株式会社VEG

広島を拠点に、携帯通信サービス販売から、美容院や飲食店の経営、映像制作、フォトスタジオなどさまざまな事業を展開する株式会社VEG。「努力」と「感謝」をモットーに事業を拡大し続ける高本晴生代表に話を聞く。

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社員の特性見極め事業展開

携帯通信サービスの販売に関するイベント業務からスタートした高本代表が、さまざまな事業を展開するようになったのは、社員の提案がきっかけだった。「バー経営では、過去に飲食業に携わっていた社員がいて、映像制作も美容院も同じ流れです。この事業だけでやっていく、というものを決めずに、できそうだと思えば何でも挑戦します。」と話す。

高本代表は社員の特性を見極めることが一番重要だという。「経験がいくらあっても、最終的には信用なので、働きぶりを見て、信用に値すると思えば新事業を任せます。人を見ることは大事にしています。」と語る。23年10月からフォトスタジオの運営を始めたが、この事業もフォトスタジオでの店長経験がある社員がいたからだ。「マタニティーフォトや子供の写真などの需要に応えつつ、今後は結婚式なども依頼があれば対応していきたい。映像制作での経験を生かせればと考えています」という。

人とのつながりを大切に事業を拡大してきたが、これまで採用活動を一切行っていないのも特徴だ。「SNSを見て連絡をしてきた人もいますが、ほとんどが元々の知り合いです。携帯通信サービス事業が当社のメイン事業ですが、その業種だからと入社した社員はほとんどいません。人間関係の良さや居心地の良さで入社してきた人が多いです。だからこそ、メイン以外の事業も『やってみたい』と手を挙げられるのです」と話す。

02

仲間と地元を大事にしたい

「value(価値)」「effort(努力)」「gratitude(感謝)」の頭文字を並べたという社名は、高本代表が中学時代から意識をしていた「努力」と「感謝」が由来だという。「学生時代から、さまざまなことがありましたが、どれだけ大変なことでも逃げた経験がありません。結果的に成功しても、失敗しても、それをやって報われた、やってよかったと思えることをやってきたので、苦労があっても努力を続ければ感謝できる結果が付いてくるという考えが原点です」と振り返る。そして、社員には特に「感謝」の気持ちを常に忘れずにいてほしいという。「社員には『ありがとうございます』を最初に伝えることはもちろん、思いを乗せて説明することを徹底しています」といい、仕事だけでなくプライベートでもその意識を持つように指導している。

また、社員とのコミュニケーションも大切にしている。「若い会社なので、ちょっと特殊かもしれませんが、社員とその家族を連れてグランピングに行ったり、土用の丑の日のうなぎを手配して配ったり。あと、毎年誕生日には一人一人にプレゼントを渡しています。いくら自分が代表とはいえ、一人ではどうにもならない。社員あっての会社ですから」と笑顔を見せる。

高本代表は、新卒で入社した会社でナンバーツーの地位を確立し、自分に付いてきてくれる人間を大事にしたいと会社を設立したという。「最初は、自分で采配できないところに納得できなくて独立しました。今は付いてきてくれた仲間を大切にすることが原動力です」と語る。地元を大事にしたいという思いから、出身地である広島を拠点にしている高本代表。「昔から県外に出たいという思いは全くありません。家族がいるから、というのが大きいですが、土地柄もあるのか、いい人も多い。だからこそ、まずは地元に還元したい。もし一緒に働きたいという人が広島以外で事業をしたい、そして手を挙げてくれるのであれば県外への事業展開も考えていきたい」と語る。」と語る。

株式会社VEG代表取締役

高本晴生

広島県出身。大学生時代に学生代表としてイベント作りに携わったことをきっかけに、友人から誘われ、ベンチャー企業にアルバイトから入社。2019年5月に独立し、2020年12月に株式会社VEGを設立、代表取締役に就任。

https://c-veg.com/