地域の方々に
必要な医療を 

みずほ台サンクリニック

埼玉県富士見市の地域密着型クリニック「みずほ台サンクリニック」は、石橋彩里理事長の就任後「障害者歯科」や「点滴療法外来」などを新しく新設した。先代の父からの受け継ぎの苦悩そして地域の方々への想いを石橋理事長に聞いた。

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先代の遺志を大切にしながら新たな医療を

前理事長の父、石橋修が亡くなったとき、先代の父から「私は外科医だから手術をしたり薬で治すということしか出来なかったが、彩里は新しい医療を勉強しながら違った目線で患者様を診てあげれるように」と父から言われました。

後を継いでから麻酔科を専攻してきた私が、内科・外科、透析がメーンのクリニックをどう受け継いでいけばいいのかそして、父の時代から通われている患者様や地域の方々にどのように貢献できるのか?非常に悩みましたが父が築いてきた信頼を受け継ぎ、他の医師やスタッフと連携しながら、そのときできるベストを精いっぱいやっていこうと決意を固めました。そこから従来の診療科目に加えて、時代の新たなニーズに合わせた診療にも取り組むため、病気の予防やアンチエイジングを目的としたプラセンタ療法や点滴療法外来、栄養療法、美容皮膚科領域まで幅を広げました。

予防医療やアンチエイジング、美容皮膚科は注目されている分野ですが、どうしても初めは敷居が高いイメージがあります。そこで30年以上地域密着で診療を行ってきた当院だからこそ、その壁を取っ払い誰でも気軽に治療が受けられるようにと始めました。

医療法人社団 光陽会みずほ台サンクリニックは併設の透析センターでは、午前6時半から午後10時まで、透析開始時間を自由に選べ、生活スタイルに合わせて、待ち時間なくスムーズに透析治療を受けられます。

コロナ禍真っ只中の2020年4月、なかなか手を挙げる医療機関が少ない中で、当院ではいち早く発熱外来を設置しました。透析患者もいますので、反対の声を上げるスタッフもいたのですが、発熱外来を院外に設けることで、発熱がある患者はそこで検査を受けられるようにし、院内をクリーンに保ちながら、診療を行いました。地域の方々に何か私なりに出来る事がないかと考え、まずは、私が行動しないといけないと思いコロナ渦の2年間は年中休みなしに地域の方々の為に最前線で経ち働き続けました。

今も後遺症外来などを含めたコロナ対応を継続しています。地域の方々が今必要としていることに応えるべく、日々取り組んでいます。そして当院の原点は透析治療ですので、他の大学病院の医師と連携しながら、透析患者の受け入れをしっかりできるように努めていきます。

患者を大切にするのは言うまでもありませんが、スタッフのことを一番大切に考えています。病院を維持するのが非常に大変だと実感していて、それはスタッフの支えがあるからこそできることであり、その支えがあるからこそ患者にもより良い医療を提供できると考えています。父は真心を込めて患者に接するということを大切にし、「優しい医療」と常に言っていました。その心を受け継いで、スタッフと共に地域の方に優しく寄り添い、喜んでいただける医療を追求していきます。

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障がい者歯科の現状を変えたい

当院が行う障がい者歯科も町のクリニックでは珍しい診療科目の一つです。元々私は麻酔科を専攻していたので、障がい者施設にもよく行っていました。ただ、現場に行くたびに患者様の数に比べて障がい者歯科を受けれる施設が少なく患者様が初診に来ると半年待ちになることも多く1度診察を受けれても次の診察を受けるのが3ヶ月後など健康な生活を送る上で歯はとても大切なので、治療はどうしても必要ですが、障がい者が歯科治療を受けられる施設が非常に少なく、中々満足に治療を受けれない状況に何度も直面しました。

ただ、通常のクリニックが障がい者歯科に取り組もうと思うと全身麻酔をかけれるオペ室が必要になることや麻酔科医が必要になるため大変だし費用面も大きく負担がかかるため中々通常のクリニックが障がい者歯科に取り組むことは敷居が高く難しくなります。当院の理念である「必要な医療をもっと身近に」という想いのもとこのような障がい者歯科の現状を変えていければと思い当院にはオペ室もあり、医師も看護師も在籍しているので、障がい者歯科・全身麻酔歯科診療を開設しました。これまで障がい者歯科で治療を受ける場合、障がい者をサポートする施設に相談し、そこから紹介を受けて行く場合が多かったのですが、当院ではもっと身近に治療を受けられるように体制を整えているので、多くの方に知ってもらい、利用してもらいたいと思います。

そして1人でも多くの人が必要な医療をきちんと受けていけるようにスタッフと協力しながら邁進していきたいと思います。

みずほ台サンクリニック理事長

石橋彩里

2018年医療法人社団光陽会 みずほ台サンクリニックの理事長に就任。美容医療をもっと身近にというモットーで地域に少ない美容皮膚科を設立。また自身の麻酔科医としての経験を活かし、全国でも数が少ない障がい者のための全身麻酔下での歯科治療ができる、障がい者歯科の設立を行い、 より一層患者様の人生に寄り添ったクリニックを目指している。

https://sunclinic.or.jp/