機能と美が両立する
マウスピース矯正を

千葉センシティ矯正歯科

マウスピース矯正は、従来のワイヤーを使った治療に比べ、短期間に低価格で歯列矯正ができると注目を浴びているが、矯正治療の経験豊富な千葉センシティ矯正歯科の石川宗理院長は「“安い早い”には落とし穴がある」と警鐘を鳴らす。石川院長に「機能が伴う“美しさ”が大事」という矯正治療を聞いた。

01

”安い早い”マウスピース矯正に警鐘

石川院長が運営する千葉センシティ矯正歯科は、マウスピース矯正のパイオニア、米アライン・テクノロジー社によるインビザライン・システムを軸に、患者の口腔内の状況にあわせたオーダーメイドの矯正治療を提案している。石川院長は「装具が目立たず、ライフスタイルの変化にも対応しやすいなどメリットの多いマウスピース矯正にも弱点はあります。そうした部分をワイヤー矯正など複数の治療方法を組み合わせた治療を行います」と説明する。

インビザラインを使ったマウスピース矯正を年間400例以上手がけた歯科医が受賞するブラックダイヤモンドプロバイダーを獲得。さらに、大学病院での経験が必要といわれるワイヤー矯正でも豊富な実績を持つ石川院長は「マウスピース矯正は高度な知識が必要」といい、「数年前にインビザラインの特許が切れ、新規企業が続々と参入してきましたが、マウスピース矯正はパソコンのデータ上では治っているように見えることが多く、矯正に明るくない歯科医も『簡単にできる』と思ってしまう。“安い早い”治療ができる患者は実際には多くなく、本来適応外の患者にもマウスピース矯正を行ってしまうケースが増えていると思う」と警鐘を鳴らす。

石川院長は「矯正治療は審美歯科の面だけでなく、機能や予防の観点でも重要。機能が伴う“美しさ”が大事」と力を込める。「矯正は区画整理のようなイメージ。例えば、年を取って歯がダメになってしまい、インプラントを入れる場合も、矯正していればスペースが確保できて、しっかりとしたものを入れることができる。また、子供のかみ合わせのなど、すぐに影響が顕在化するものではないが、じわじわと機能をむしばんでいくものなので、先を見越しての矯正治療だと思えば、安心感を持てるはず」と将来に備えた意義を語る。

また、矯正経験の浅いドクターと矯正専門のドクターは“美しさ”の基準が違うとも語る。「どこをゴールに置くかは矯正治療の知識・経験で大きく差が出ます。専門のドクターは、機能と審美を両立するゴールを設定するため、時に時間をかけ、難易度が高くても、真の意味での“美しさ“を得ることを第一選択とします。経験の少ないドクターが行うマウスピース矯正では、機能と審美の両立した結果を提供できない可能性がある」と指摘する。

02

ベストな治療方を針示してくれる歯科医選びを

複数の治療方法を組み合わせ、最適な矯正方法を提供し続けてきた石川院長だが、患者の将来を考えた結果、矯正治療を行わない提案をする場合もある。「矯正して、機能も美しさも30点ほどの出来栄えならやらない方がいい可能性すらある。もちろん、患者がベストな治療方針を知ったうえで費用を優先したり、見た目のみを治す場合は仕方ないですが、安価で短期間にきれいになるとうたったマウスピース矯正では、トラブルも多いと聞きます。歯科医の品格が下がり、業界の質の低下につながる」と懸念する。

石川院長は「安いものには必ず理由がある。それをちゃんと説明してくれる歯科医を選ぶことが大切。『きれいにしたい』という要望をかなえることは簡単ですが、将来的にどうなるのか、選択肢や可能性を提示して教育してくれる歯科医を選ぶべき」と訴える。「常に自分をアップデートし続けていきたい」という石川院長は、将来を見据え、身近で質の高い矯正治療を追求し続ける。

千葉センシティ矯正歯科院長

石川宗理

1985年、千葉県出身。東京歯科大学を卒業後、矯正歯科の専門医としてさまざまな症例に向き合う。2022年6月に千葉センシティ矯正歯科を開院。

https://chiba-kyousei.jp/