地域活性に価値ある
ウェブ制作会社に

株式会社るーぷ

奈良市を拠点に、ウェブサイトの制作・管理やコンサルティング、広告出稿の代行まで、ワンストップで手がける地域密着型のウェブ制作会社のるーぷ。「地域社会を活性化するための価値あるサービスを提供する」という大西隆彦代表取締役は、奈良から全国へ、地域の発展を担う人材育成に力を入れている。

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「近くにいて、フットワークが軽い」
サービスを

OA機器メーカーの営業マンだった大西代表は、「これからは紙ではなくウェブの時代だ」と思い立ち、仕事の傍らウェブデザインの専門学校に通い、独立の準備を進めた。だが、なかなか会社を辞められず、32歳になった2006年、出身地の奈良市で起業した。「当時、東京や大阪にはウェブ制作会社がたくさんありましたが、奈良には少ないので、仕事の依頼が多いのでは、という安易な考えでした」と苦笑いするが、前職で培った奈良の人脈が役立ち、クライアントの8割が地元企業だ。「近くにいて、フットワークが軽い」地域密着型サービスに自信をのぞかせる。

ウェブサイトの制作と更新や管理、インターネット広告の出稿代行、メールマガジン配信まで、ウェブに関係するサービスをワンストップで提供できることが強みだ。さらに首都圏の企業様にもより安い金額で発注できるということが評価され、全国からの依頼も増えてきている。大西代表は「安くしているつもりはないのですが、固定費など、さまざまな経費が安く済むので、リーズナブルだと思われることが多い」と語る。

同社は、地域密着型のウェブ制作会社として、「地域社会を活性化するための価値あるサービスを提供する」をミッションに掲げ、そのための人材育成にも注力する。大西代表は「これまでは少人数で、誰でも同じ仕事ができることが強みでしたが、今後は専門性を高め、それぞれが役割を果たす組織を編成して、よりレベルの高いものにチャレンジできるようにしたい」と新卒採用にも積極的に取り組んでいる。

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雇用を増やして奈良を盛り上げる

大西代表は「いずれウェブ制作というのは頭打ちになる時代がくる」と予想する。「全くなくなることはないと思いますが、規模の大きなもの。我々が今対応しているような仕事のニーズは減少していく。将来に向けて、ウェブを使った新たなサービスを開発したい」といい、そのための人材を求めている。既に会議室や体育館、サッカーコートなどの予約に特化したサービスを開発中で、「他にも同様のサービスはありますが、相談を受けることが多かった。簡単に設定できて、利用しやすい、この地域に特化したものを作りたいと考えました」と説明する。

地域密着型のサービスで奈良を盛り上げるためには、雇用を増やす必要があるという。「奈良市のプロジェクトに参加したとき、若者が大阪に出てしまい、奈良で働く人材が非常に少ないという地元離れが大きな問題になりました。やりがいのある仕事を生むことができれば、奈良で働く楽しさを実感してもらえる」と語る。

社名の「るーぷ」には、「お客様や取引先とつながる」という意味を込めた。創業15年を迎えた今、「つながっている輪をもっと大きくしたいという気持ちが強くなりました。お客様から紹介されたり、我々がお客様同士をつなげたり、その流れがとても大事だと感じています」と述懐する。今後も「喜びの輪を無限に広げる」を理念に、奈良から全国へ、”ループ(輪)”は広がっていく。

株式会社るーぷ代表取締役

大西隆彦

1972年、奈良県出身。OA機器メーカーの営業職を経て、ウェブデザイナーに転身。2005年に独立し、2006年に奈良県奈良市を拠点にするウェブ制作会社、株式会社るーぷを設立。地域密着型のウェブ制作会社として地域社会を活性化するサービスを提供。

https://web-loop.com/