未来志づくりで
充実のシニアライフ

くらしサポート

高齢者を対象に、お金、食生活、モチベーションに関する個別コンサルティングで、充実したシニアライフを支援する「くらしサポート」。木村隆紀代表は「未来志(史)」づくりで、「悔いのない人生を送る人を増やしたい」と語る。

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お金、食、モチベーションのバランスが重要

くらしサポートは「創造力と誠実さに基づく優れた価値を提供し、人々がイキイキ暮らすことに貢献する」を理念に、お金と食、モチベーションの三つの分野からシニア層をサポートするセミナーと、個別のコンサルティングを行っている。木村代表は「親の介護が必要になったとき、そして亡くなったときに、高齢者と接する機会が増え、皆さん漠然と日々を過ごされていて、もったいないと感じた。また、日本画家だった父が高齢で筆を折ってから、モチベーションが消えて、一気に老化が進んだ。人はこんなに変わるものかと痛感して、年齢にかかわらず最後まで元気に生き抜いてもらいたいと思い、起業しました」と語る。

コンサルティングでは、過去と未来のライフプランをデザインするコンセプト「未来志(史)」を提案している。「自分の年齢と今後のライフイベント、自分のやりたいことを100個挙げてもらい、それを何歳でかなえたいかをスケジューリングしていく。自分の未来日記、未来の年表を作ることで、今すべき行動が見えてくる。お金だけあってもダメだし、食べ物で健康に気をつけていくだけでもダメ。もちろん、モチベーションだけでもかなわないことですから、そのバランスを見ていくところからコンサルティングしていきます」と説明する。

成年後見人を請け負うが、中には億を超える資産があるのに、家庭裁判所で選ばれた成年後見人によって自由に資産を使えない、という相談者もいたという。同社は、そういった偏りが出ないよう全てをバランスよく整え、充実したシニアライフを送れるようにアドバイスする。木村代表は「独立系ファイナンシャルプランナーなので、さまざまな角度からの情報を中立的に判断して、提案できる。だからこそ、お金だけでなく食やモチベーションといった部分とバランスが取れる」と胸を張る。

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“四つの目”で人生を分析

サラリーマン時代、ライフワークとして産業カウンセラーの勉強を続け、起業を機に、ファイナンシャルプランナーや食、老後の生活などについて学び直しをしたという。その豊富な知識を生かして、食に関しては、1週間ほど毎日の食生活をモニタリングすることから始め、生活のリズム、生活習慣といったところを一緒に振り返りながら、健康維持を目的にサポート、モチベーションに関しては傾聴に心を砕いている。「話をよく聞くことから、課題を解決するための気づきを伝えるようにしています。あまり気張りすぎないことも大事で、完璧を求めすぎてしまいがちですが、年齢によってできないことも出てくる。100%を目標にするのではなく、数%でいいからできたことで自分をほめてあげることが大切」と話す。

多くのシニア層と触れ合う中で、「生き生きと活躍する人と、目標を見失ってしまう人の二極化が進んでいく」と予想する。木村代表は「健康寿命を終えて、生活に制限が出たときに『あのとき、こうすればよかった』と後悔しないように、未来志(史)を立てて、それを実践し、PDCAを回して充実した人生を送ってほしい。そのためにも、シニア層とのタッチポイントをより多く作っていきたい」と力を込める。

木村代表は、「努力の方向を間違えないこと。月並みかもしれないですが、やはり重要なことだと考えています。生活全てを分析する『虫の目』、ざっくりと大まかに判断する『鳥の目』、未来から今をひもとく『コウモリの目』、そして今までの人生の流れを見る『魚の目』。この四つの目を持つことが後悔のない人生を送るために必要だと思う。私も複眼的な視点で、シニア層をサポートし、シニアが生き生きと輝き、若者たちの希望になる社会にしていきたい」と語る。

くらしサポート代表

木村隆紀

1970年、東京都出身。通信機器メーカー、輸入商社に勤務後、介護と出産を機に退職し自営業となる。介護施設等で高齢者と接しながら、充実したシニアライフについて考え、過去と未来のライフプランを考える未来志(史)のコンセプトを考案。現在は各種セミナーや1on1でのコンサルティングを行っている。

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