理想を叶える
バブルのチカラ

株式会社箔

その洗浄効果から幅広い分野で活用され、注目を集めるウルトラファインバブルの発生装置を美容室向けに開発・商品化した「FAVON」で業績を伸ばす株式会社 箔。大野代表は「『FAVON』を利用する美容室が当たり前の世界に」と意気込む。

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ウルトラファインバブルで『引き算の美学』

従来の炭酸の気泡よりも小さなナノサイズの泡、ウルトラファインバブルを、美容室のシャンプー台で使えるようにした「FAVON」。通常のシャンプーだけでは落としきれないキューティクルのすき間の汚れを、洗うだけで取り除くことができるため、トリートメントをした後のようなサラサラの髪に仕上がるのが特長だ。自宅でウルトラファインバブルを手軽に利用できるシャワーヘッドなどの製品も多くあるが、仕上がりに違いを見出せる「FAVON」は、電子気泡を発生させることだという。大野代表は「頭皮や髪の汚れはプラスで、そこにマイナスを発生させれば、磁石のように汚れが吸着し除去していきます、家庭用のシャワーヘッドでは入り込めない細かいすき間の汚れを取っていく事ができ、その吸着率の高さが『FAVON』の強み」と説明する。

 開発のきっかけは、何万アイテムもあるシャンプーやトリートメントなどアイテムを加えていく「足し算の美容」に疑問を持ったことだった。明らかにダメージ毛が増え、本来持つ髪質からかけ離れてしまいストレスになっています。「美容室で使う製品はどれもこだわりがあるのに、水だけは普通に水道水を使っているところが多い。特に沖縄は硬水だから、髪がバサバサになってしまうという話を聞き、ウルトラファインバブルで汚れを全部落として、一度リセットする引き算の製品はどうだろうと考えました」と語る。

髪や頭皮の汚れを根こそぎ取り除くため、洗髪の後に付けるトリートメントなどが浸透しやすくなるだけでなく、カラー剤の染まり方や色もち、パーマにも違いがあるという。さらに、シャワーの当て方によって血行促進やマッサージ効果も期待できる。「手が荒れやすい美容師は、シャンプーの際に手袋が必須という人も多く、『FAVON』の水は『柔らかくて痛くない』といわれるので、手のストレスで辞めてしまうスタッフの為にも導入し福利厚生として使ってもらっています」と語る。

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「仕事は本気、遊びは死ぬ気!」がモットー

大野代表は10年後には、全国各地すべての美容室で「FAVON」が当たり前の設備になっていることを目指しているといい、「FAVON販売開始から約2年で約700店舗に導入されました。まだまだ道のりは険しいですが価格に見合った特別な良さ、サポート体制は整えていると自負しています。水をFAVONに変えることで、すべてが変わることを広めていきたい」と意気込む。

大野代表は、20代で就職して以降、長く営業畑を歩んできた。5年間在籍した会社で、4年間営業成績トップを走り切った経歴も持つ。「仕事は本気、遊びは死ぬ気!」がモットーだ。「4年間トップだった時も、楽しい目標を立ててそれを決行するために逆算しながら日々を過ごしていました」と笑う。そんな大野代表は、従業員にも同じように仕事を楽しんでほしいと願っている。『仕事は本気、遊びは死ぬ気!』この言葉通り、全力で体現しポジティブな言葉を使い、コミュニケーションをはかることによって何倍にも仕事の楽しさに気づくと思っています。

 「FAVON」をきっかけに、さらに役立つアイテムを生み出していきたいという展望もある。「まずは、長くお付き合いのある美容業界に貢献できるような製品を。そのうえで、介護施設やペットショップなどにも参入していきたい。『FAVON』を介護施設やトリミングサロンに、テストで寄贈しています。ウルトラファインバブルの活用法をさらに考えていきたい」と力を込める。

株式会社箔代表取締役

大野敦史

1982年、京都府出身。前職で培った営業経験を活かして独立。2019年に株式会社箔を設立。美容室向けの業務用ウルトラファインバブル発生装置「FAVON」を開発・商品化。

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