人類は老化という
病を克服する

銀座アイグラッドクリニック

老化は治る。WHOが定めたICD-11にも反映されており、世界中の研究者たちが老化の予防薬や治療薬の開発に凌ぎを削っている。乾雅人医師が扱う5デアザフラビン(TND1128)もそのうちの一つ。医療・医学のパラダイムシフトでで、人類社会はどうなる?

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老化を克服できる可能性を秘めた5デアザフラビン

昨今、長寿サプリとしてNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)が話題だ。オバマ政権の下で発足した米国国家プロジェクトに端を発し、長寿遺伝子と呼ばれるサーチュイン遺伝子の仕組みが解明された。NMNはその活性化物質であるが、その上位互換の物質が国内に眠っていたという。ケミテラス株式会社が特許を保有する「5デアザフラビン(TND1128)」はNMNに比べ、数十倍のミトコンドリア活性を示す化合物であり、サーチュイン遺伝子の活性化もNMNの数倍強力だ。同物質を用いたアルツハイマー病治療の研究チームも、ノーベル医学賞の選考で有名なカロリンスカ医科大学で組成されたという。

乾医師は「2019年にWHO(世界保健機構)が定めたICD-11(国際疾病分類第11版)でも、老化は治療対象の疾患であるという概念は盛り込まれています。5デアザフラビン(TND1128)が突きつけているのは、この世界観そのものです。老化とは万病に唯一共通するリスクファクターであり、かつ、その克服により老年症候群(加齢に伴う疾患)の発症リスクを1/100~1/1000に低減させることが出来ます。『人類は老化という病を克服する』という宣言が人類史に与えるインパクトは、地動説やアポロ計画に引けを取らないと思っています。」と語る。

生体内の化学反応(酸化還元反応)における電子の役割は、経済活動における基軸通貨のそれに相当する。この電子の運搬体で、自然界に存在する一種が5デアザフラビンである。名前の由来は、フラビン(ビタミンB2)骨格の第5基をデアザ置換(窒素=アザ基を除去)したことに由来する。ビタミンB2類縁骨格でありながら、実際の機能はビタミンB3骨格であるNAD+(NMN)と類似であることが特徴だ。化学的安定性に優れていることから数百種類のカスタマイズが可能であり、その中で最良のものがTND1128と名称された。眠れる知財が、動き出した。

世界最強のミトコンドリア/サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)活性化物質であるTND1128。基礎研究で得られた知財を社会実装する為、臨床研究が待望されることとなる。そんな中で乾医師に白羽の矢がたった。銀座アイグラッドクリニックでの観察研究では、透析導入の回避や、末期がん患者のQOL改善、I型糖尿病や難治性高血圧症の改善、コロナ後遺症やワクチン後遺症の改善、などの報告がある。何れも、保険診療では救えなかった症例であり、老化という病を治療するという切り口で初めて得られる臨床効果だ。

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医師にしか気付けない社会問題を解決する

5デアザフラビン(TND1128)を商材とする事業で、KPIを利益ではなく救済した人の数に置くという乾医師。その根底には同氏の原体験があった。

「幼少時、父親が肺移植の研究を目的に、ドイツに留学しました。自分も国を背負う外科医になりたい、と憧れを抱き、兄弟共に東京大学医学部に進学します。兄が心臓外科、私が呼吸器外科を専攻し、理想的なキャリアの筈でした。でも何かが違う。その最中、父親が逝去します。外科医として本懐を遂げた人でした。翻って、自分自身を深く内省し、私は、医師にしか気付けない社会問題を解決する、と覚悟を決めました。

学生時代から、医療の社会問題化が叫ばれていました。国家財政に余裕がある時代は、医師は理想の医療を語るだけで良かった。ですが、財源が限られる昨今、医療費の拡充は他領域の予算を奪うことを意味します。医療観を貫けば貫く程に、社会観が遠のいていく。二つの正義、医療観と社会観の板挟みが、私の不協和音の正体でした。

大切なものを大切にする為に、し続ける為に、現実的な財源確保と向き合わなくてはならない。先ず自分自身が医療業界のプロ経営者となり、将来は医療業界で組織的な育成が必要と感じています。

医療を産業にし、輸出して外貨を稼ぎ、GDPを向上させる。そうして初めて、医者が、科学者が、思う存分に能力を発揮できる環境が整うと思うのです。」

乾氏の思い描く理想が、ケミテラス株式会社との出会いで現実味を帯びてきた。同社は国内の大学や研究機関に眠る4000もの医療系技術や特許を集約化し、整理した実績を持つ。ケミテラス社が知財のトレジャーハンターなら、さしづめ、乾医師はその知財を通じて世界観を広めるエバンジェリスト(伝道師)といったところか。医療観と社会観が一致した。「役割を引き受けた」という乾医師の言葉は、覚悟が滲んでいる。

銀座アイグラッドクリニック院長

乾雅人

東京大学医学部卒業。外科専門医。大学院生時代に肺移植領域の研究に従事するも、外部環境による制約で研究を中断。研究の財源を自前で確保する必要を痛感し、薬液の研究開発機関を伴う美容皮膚科クリニックを開業。現在、5デアザフラビン(TND1128)の臨床研究を主導し、基礎研究者と提携して知財の社会実装に邁進している。

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