規格外の企画で
美容業界を席巻

ビューティー企画インターナショナル株式会社

サロン開業・経営のサポートから美容商材の企画開発分野まで、ユニークなビジネスモデルで美容エステ業界に新風を巻き起こしているビューティー企画インターナショナル株式会社の藤井麻美代表。規格外の企画を生み出す、その心意気に迫る。

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日本の“美”をキーワードに海外展開

元々は飲食店と痩身(そうしん)サロン経営から始まったという同社は、日本の“美”をキーワードにした海外展開に注力している。単にメードインジャパンの自社製品を提案するのではなく、その地域に住む人の肌質や体質と日本の“美容”をマッチングさせていくことを重要視し、その土地に合わせたアレンジを施して商材を開発。ベトナムやフィリピンなど東南アジアで美容事業を展開するほか、海外のサロンで働きたいという日本人と現地スタッフをつなぎ、勉強会や技術交流会を開催するなど、美容を通じた国際交流にも力を入れている。

藤井代表は「例えば、今欧米化が進むベトナムはダイエットへのニーズが高まっています。これまでやせていたベトナムの人々に対して、ダイエット先進国の日本人が教えられることは多い。一方で、サービス業を中心に発展している国の場合は、日本人よりもフレンドリーなサービスを提供する。異文化の中でメードインジャパンをどう根付かせていくのか、教えてもらったことから、その国にあった美容法というのを融合させて、提案するように心がけることが、学びにもなっています」と語る。

周りからは無謀だといわれながら、東南アジアや中東エリアへの展開を目指したきっかけを、藤井代表は「グローバル化の時代、世界で仕事ができるスキルやビジネスを構築するノウハウが必要になってくる。まずは自分が一度構築してみて、それを広げていきたいと思いました」と明かす。

同社の理念は「ワクワクするような“規格外の企画”を生み出し続けること」だ。藤井代表は「『規格外の企画』は、最初から意識しています。飲食店経営をしていたときも、経験者は効率を大事にしますが、そこに疑問を持つタイプでした。買う側と売る側ではやっぱり180度違いますから。『お客さまの目線で』と考えると自然と“規格外の企画”が出てくるんです」と説く。
エステサロンをオープンした時、機械を購入したところで資金が枯渇し、簡素な内装となってしまったが、「内装がきれいでやせないサロンより、結果が出るサロンの方がいい」とアピールし、実績を積み上げて3カ月で1000万円の利益を出した。「完全予約制でしたが、キャンセルや空き時間が出たら声をかけますと、飲食店のように外に椅子を並べて待ってもらったこともありました。同業者には、非常識なエステサロンだと言われたりもしましたが、やっぱりお客さまにワクワクしてもらいたい。それは、今もずっと変わっていませんね」と笑顔を見せる。

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人生を謳歌できる女性を増やしたい

飛躍のきっかけとなった美容機器販売のビジネスモデル「Re-bornシステム」も、“規格外の企画”の一つだ。導入店舗に合わせ、個別に集客の仕方や機器を使ったメニューを提案し、売上構築までをサポートする。藤井代表は「このシステムは、機器を購入したから売上を伸ばす、ではなく売上を伸ばせるから仕組みを購入する、そこに機器がついているという逆転の発想がベースです。自ら培ってきた楽しくずっと続けられる考え方もパッケージにしています」と解説する。

美容を軸に事業を広げているだけに、「人生100年時代に向けて、いつまでも若く元気でいなくてはいけない。外見が名刺になる時代だと思います。美容というのは、健康のうえに成り立つものですから、予防医学にも通ずるものだと考えています」と力を込める。

また、女性の社会進出にも尽力している。「女性が働いて発展することで、国も発展していくはず。そこをお手伝いしていきたいですね。毎日を楽しく、人生を謳歌できる女性を増やしていく。時代をつくる女性を育てるサポートができたらと思います」と意気込む。

コロナ禍では美容業界も大きなダメージを受けた。「先が見えない時代を生きているような気がしますが、そういう変化も楽しむことを伝えたい。格式や伝統など守っていくべきことは守りつつ、今後も臨機応変に『規格外の企画』を生み出していきたい」と前を向く。

ビューティー企画インターナショナル株式会社藤井麻美

藤井麻美

1967年、愛媛県出身。2011年にビューティー企画インターナショナル株式会社を設立。日本痩身美容協会の理事長としても活動。趣味は仕事。「24時間365日、仕事をしていても苦じゃない」と言い切るほど。

http://www.beauty-kikaku.com/