ビジネススキル学び
好きなことを仕事に

大学卒業し、一部上場企業に勤めていた小玉代表は、たまたま目にした記事から、インターネットビジネスを始め、数年で年収1億円を達成。もはや副業レベルではないと、会社に指摘されたことを機に起業した。「副業を始めたきっかけは、このまま働き続けても自分が目標とする収入を得ることが難しいのではないか、将来的に家庭を持つことを考えたら、もう少し収入を増やしたいというすごくシンプルなものでした」と語る。

この経験をもとにした著書が大ヒットし、その“伝える力”を活用して実践的なインターネットビジネスのスキルを広めたい、自分らしい働き方で稼げる人を一人でも増やしたい、という思いで、2013年にFRONTLINE WORKSの前身であるオンラインビジネススクールを創設。FRONTLINE WORKSとなってからも、多数の成功者を輩出し、現在600人以上が学んでいる。「僕のスタートが副業だったこともあり、副業で稼ぎたいという方が多かったのですが、最近は自分のビジネスを作りたいという人が目立つようになりました」という。

受講者には、プロスポーツや着付けなどで実績を持つ人も多い。「自分の武器、コンテンツになるものを持っているけど、それをどうビジネスに変えたらいいのか。収入を得る方法が分からない人も少なくない。例えばインターネットマーケティングを学べば、自分の強みを明確に発信する方法が手に入ります。好きなことや得意なことを仕事にするビジネススキルがオンラインで学び放題です」とスクールの特徴を語る。

年齢層も幅広く、オンラインでピアノコンテンツを販売する70代の女性ピアノ教師など高齢者も目立つ。「この70代の女性は、新しいことをやるのが楽しいと言ってました。そうした何ごとも楽しめる精神も大事だと思います。定年が見えてきたところで、次の人生で何をやるかを見つけたいという方が増えています。高齢になると、パソコンの使い方が分からないという人も少なくありませんが、何かを始めるときには脳に負担がかかり、ストレスになるので、年齢問わず誰にとっても難しい。そのストレスから逃げずに乗り越えられる人が成功しています」と話す。

会員同士のコミュニケーションも盛んで、「さまざまなフェーズの人がいるので、どのタイミングで入会しても教えてくれる先輩がいることが強み」だという。「それは『後輩に教えていく』という文化を作ってきた結果だと考えています。形式上、スクールと名乗っていますが、先生と生徒の一方通行ではなく、生徒同士で教え合う横のつながりから学べることも多いので、コミュニティーをどんどん広めていってほしい」と語る。

入会希望者から「私でも稼げますか」と聞かれるたびに、小玉代表は「そのままでは稼げない」と答えるという。「やっぱり勉強は必要ですが、若い方はもちろん高齢の方も、能力の伸びしろは残っていて、最大値まで発揮できていないだけなので、『一緒に勉強して能力を伸ばしていきましょう』と伝えています。高齢の方こそ、まだまだ輝ける場所があると知ってもらいたい」と力を込める。

「10年後、何が仕事になっているか分からない」という激変する時代に、小玉代表は
「今まで仕事にならなかったものを仕事にしていかないと、生き残るのが難しい時代になってきている。そのために一つ提案するならば、趣味の範囲を広げてほしい。10年前に比べると個人で稼げる仕組みが整っているので、自分の好きなものや得意なものがお金になりやすい」と指摘する。

小玉代表は、今後も本人が隠し持っているコンテンツをうまく見つけ、それを伸ばすサポートをしていくために、FRONTLINE WORKSを広く周知したいという。「プロスポーツ選手などのセカンドキャリアはもちろん、眠らせてしまっている経験や技術がお金になり、それで生活できる、ということをいろいろなジャンルで生み出したい。素材を生かして料理することは得意とするところなので、稼げる方法は僕が教えますから、素材となる自分のコンテンツに気付く人を一人でも増やしたい」と力強く語った。