コンセプト型賃貸で
空室率ゼロを目指す

株式会社ESPRESSO

ニューヨークのカフェのようなコンセプト型賃貸物件の展開で、土地活用とアパート経営を成功に導いてきた不動産コンサルタントのESPRESSO。牛田筧千代表取締役は「コンセプトが明確だとファンが生まれ、入居者の満足度の高さで空室率を抑えられる」と胸を張る。そのビジネスモデルの真価を聞いた。

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ブルックリンカフェ風物件でファンを作る

「世の中にもっと面白い建物を。面白い町並みを。」をビジョンに掲げ、賃貸事業を展開するESPRESSO。社名を冠したブルックリンカフェ風コンセプト型賃貸「ESPRESSO”シリーズ」は、空室率の高さに困るオーナーが多い現状を打開しようと、人気の物件をリサーチする中で、「カフェのような物件なら若者にヒットするのではないか」と思いついたことがきっかけで生まれた。同シリーズは、米ニューヨークのブルックリンをイメージしたレンガタイルの壁面や、隠れ家のような機能的なロフトなど、「街にあるオシャレなカフェのような住まい」を実現。また、店舗利用も可能な物件のため、ネイルなどの美容サロンやテレワークの拠点としても評価が高いという。

家賃設定は、近隣の相場よりも割高だが、牛田代表は「圧倒的な感動を与えることが可能な物件なので、ネットで見つけた方が内覧に来て、すぐに契約する。そのスピードが速い。こういった雰囲気が好きな方だと『どうしてもここに住みたい』と、そこに価値を見出してくれる」と説明する。しかも、仕様をパターン化することで建築コストを削減でき、収益率の高さも強みで、牛田代表自身がオーナーを務める物件も含め、愛知を中心に6棟を展開している。「収益率の高さもメリットの一つですが、コンセプトが明確だと、そこにファンが生まれる。土地活用をしたいオーナーとオシャレな部屋に住みたい入居者とのマッチングによって、空室率ゼロを目指せます」と自信を見せる。

また、都内では古いアパートをリノベーションした物件も展開している。「ESPRESSOのようなオシャレな内装にリノベーションすれば、新築レベルの家賃に戻る可能性もある。オーナーにとっては、長期安定経営ができるのが一番望ましい。人気のある物件を作り、そこでしっかりと収益を上げてほしい」と力を込める。

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感動してもらえる物件を手がけたい

賃貸事業に携わる中、牛田代表は「普通の賃貸はジリ貧で、今は投資を含めてあまり手を出さない方がいいのではないか。空室ばかりで新しい建物なんて必要ない」と思うこともあったが、ESPRESSOはそんな自分の考えを変えてくれたと語る。「ESPRESSOには、今までのルールを変えてくれるようなところがあると思っています。普通の物件だとサロンやテレワーク用など、でも、こういう使い方もありなんだと教えられる。例えば10年後、『あの時ESPRESSOを選んでよかった』という時代がきっとくるはず」だと強調する。

ESPRESSOの知名度を高めたいという牛田代表は「積極的に全国の工務店などにフランチャイズの提案をしていきたい」と意気込む。「ESPRESSOを所有したい、住みたいというファンを増やすのが最大の目標。 ESPRESSOに関わることで、前向きな気持ち、プラスの資産を生む気持ちを生みたい。入居者の喜びがオーナーの幸せにつながるように、空間を見て感動してもらえる物件を手がけていきたい」と語る。

株式会社ESPRESSO代表取締役

牛田筧千

1964年、愛知県出身。設計事務所や建築会社などの勤務を経て、不動産の企画コンサルタントとして独立、株式会社LANを設立。2018年、ブルックリンカフェ風アパートメントの賃貸事業を軸とした株式会社ESPRESSOを設立。

https://espresso-apartment.com/