婦人科ならではの
介護VIO脱毛を

医療法人社団みぶな会ひなたクリニック

超高齢社会となる将来を見据え、婦人科ならではの介護VIO脱毛に注力している札幌市のひなたクリニック。産婦人科専門医として長年、女性のライフスタイルに寄り添ってきた三橋裕一院長は「婦人科で行うからこそ安心」と、そのメリットを語る。

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メリット多い”介護脱毛”

皮膚科や美容外科で行うイメージが強い医療脱毛だが、ひなたクリニックは札幌市にある婦人科のクリニック。婦人科で医療脱毛を提供するクリニックは全国的にも珍しいという。三橋院長は「日本医学脱毛学会の発表などから、徐々に増えている実感もありますが、先陣を切って始めたパイオニアとしては、その経緯や技術、ノウハウなどを提供していきたいとも考えています」と語る。

同院が力を入れているのは、介護脱毛と呼ばれるVIO脱毛だ。高齢になり、寝たきりで介護を受ける場合、不潔になりがちなデリケートゾーンを清潔に保てることに加え、介護者にとっても介護しやすくなる、として注目を集めている。三橋院長は「毛は必要なところに生えるもの。脱毛するのはいかがなものか、という意見もあると思います。しかし、介護の際に排せつ物が毛に絡まってしまったり、肌が荒れてしまったりするので、脱毛していれば蒸れや臭いがなくなり、清潔感も全く違います。介護では特に双方にとってメリットが多い」と説明する。

また、婦人科では診察で使う内診台で脱毛ができるのも利点の一つだという。美容クリニックの場合、ベッドに横になり、足を少しずつずらして脱毛を行うが、内診台を使えば毛残りがほとんど発生しないという。さらに、トラブルがあってもすぐに対応できるのも強みだ。三橋院長は「婦人科は、デリケートな部分トラブルに慣れています。これまでトラブルがあっても、デリケートな部分なので、泣き寝入りしてしまうこともあったといいますが、当院では日本医学脱毛学会で症例を報告し検証するなどアフターフォローも万全です」と自信を見せる。

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患者に寄り添うクリニックに

安価で脱毛を提供する施設も多く、今では10代後半から脱毛が当たり前のようになったが、三橋院長は婦人科であれば中高年も来院しやすいはずだと語る。「光脱毛や医療レーザー脱毛が普及した2000年前後、脱毛は高価で今ほど一般的ではなかった。その記憶がる中高年も、婦人科なら内診台に慣れているので、相談しやすいと思う」という通り、同クリニックでの最高齢は74歳だという。母と娘で脱毛を始める例も多く、中高年の脱毛でも短期間で結果を出すのが同院の特徴だ。「レーザーの種類や出力を調整して5回以内。最新のデータだと3.8回くらいで、満足してもらえています。医療レーザー脱毛は白髪に反応しないため、白髪になる前に完了しないといけない」と語る。

「病気を診るのではなく、患者を見る」をモットーに、三橋院長は日々診療に向き合う。「婦人科の疾患はメンタル的な悩みが引き金になって、痛みを感じることが多い。最近変わったことがないか、といったことを聞くと、原因が特定できるケースもあるので、なるべくの話を聞くようにしています」と、デリケートな悩みの多い婦人科ならでは寄り添い方を意識しているとも話す。婦人科専門医として培った信用を糧に、婦人科領域の診療はもちろん、脱毛に限らず美容の面からも女性の悩みのサポートをしていきたいという。いずれは同院に通う女性からの紹介で、パートナーの男性のED(勃起不全)やAGA(男性型脱毛症)などの悩みの解消も手助けしたいと語る。「美容でも脱毛でも、今以上に自由診療の部分が増えてくると思いますが、パートナーとの関係性も含めて、男女の秘めた悩みというのは10年後も変わらず存在しているでしょう。そういったものをトータルサポートできるクリニックにしていきたいと考えています。パートナーと2人で通ってもらえる場所になれれば」と将来を見据える。

クリニックでの診療のほか、リングドクターとしての活動もライフワークにする三橋院長。近年は格闘技での分野でも女性アスリートが増えており、「けがのサポートはもちろんですが、生理痛が重いといった女性特有の悩みを聞くことも増えました」といい、「患者に寄り添い、“ひなた(日向)”になれるクリニックになる。それが使命だと思う」と力を込めた。

医療法人社団みぶな会ひなたクリニック院長

三橋裕一

1968年、福島県出身。日本産婦人科専門医。1994年に昭和大学医学部を卒業。東京都内の大学病院勤務などを経て、2004年に札幌に移住。その後、2007年北海道札幌市に医療法人社団みぶな会ひなたクリニックを開院。2022年、日本脱毛学会理事に就任。

http://hinataclinic.com/